鳶の仕事でも馴染みが深い安全ネットは、とび技能士の試験でも出題傾向の高い項目です。

ポイントを押さえて点数を稼ぐ項目ではありますが、普段馴染みのない単語で出題されることが多いので、きっちりと整理して覚えておきましょう。

許容落下高

落下高とは、作業している地点からネットまでの距離の事を言います。当たり前ですが、近ければ近いほど安全性は高まります。

許容落下高は、この高さから落ちてもネットおよびロープの強度が保障される高さの限界の事を指します。

(公式は過去問題に出てこないので割愛。興味がある人はネットで調べてみてください)

ネットのたれ・下部のあき

安全ネットは、設置した際に、ネットに垂れ(たるみ)があるほうが衝撃を緩和します。

従って安全ネットは転落した人を受け止める場合に衝撃による危険を防止するために、ネットが伸びるような構造になっています。

ネットを設置する際は、ネットの下に十分なあきを取るようにする必要があります。

(これも公式がありますが過去問題に出てこないので割愛)

安全ネットの設置位置

安全ネットは4隅を、強度の高い足場の柱などに結びつけなければいけません。

間隔は3mいないになるように、ロープなどでしっかりと結びつける必要があります。

※ただし、ロープはあくまで補強なので、ロープだけで設置は出来ません。

安全ネットの使用期限

安全ネットの使用期限は、制作時期から1年間になります。

※使用せずに保管していた場合も同じです。

落下した人を受けた安全ネットは使えません。

事故で人や物を受けたネットやロープは、衝撃で強度が低下している可能性があるため、以後の使用は出来なくなります。(もちろん使用期限内でも!!!)