コーシン工業のホームページへようこそ!
このホームページは、尼崎市にある小さな「コーシン工業」という、鳶の会社が作成しています。
鳶といっても、一般的に良く知られている「足場鳶」「建築鳶」というよりは、「重量鳶」の会社なので、余り知られていないことも多い仕事です。
このサイトでは、そんな日々の仕事の紹介や、求人募集、代表者がとび技能士を取得したときに勉強した内容などなど、私たちの会社がやっている事を紹介していきたいと思っています。
まだまだ小さな会社ですが、私たちの仕事を紹介することで、少しでも多くの方に「鳶」という仕事を知ってもらう事や、興味につながる事を願っています。
親方の簡単なプロフィール
昭和39年生まれの、大阪市西淀川区出来島生まれ・出来島育ちの鳶職人です。
子供のころから勉強嫌いで、真面目からは程遠い青春時代を過ごし、20代はマトモに仕事をしていませんでしたが、時代がバブルだったお陰で、それほど苦労せず・・・毎日が楽しければOK!というような、今から思えば無茶苦茶な毎日。
娘が出来た事がキッカケで、20代の最後に一大決心をし、この業界に何もわからず飛び込み、気が付けば今に至ります。
まさか一生の仕事になると思わずはじめましたが、とにかく最初は家族を養うため、人生はじめて必死にガムシャラに努力したのが、今では懐かしい思い出。
先輩の鳶の人たちの、人間技とも思えないような空中での仕事を目の当たりにし、「自分にもこれが出来るようになりたい!」と心から願い、とにかく先輩たちの仕事を「見て盗む」(当時はまだまだ職人の世界は「教えてもらう」というのではなく「自分で盗む」でしたね~)事に必死でした。
そもそも片親で育ったせいか、そんな職人気質の中で仕事を覚えたせいか、今でも「教える」のは決してうまいほうではないと思っていますが、それでも毎日どうしたら少しでも皆が成長してくれるのかを考え、自分なりに頑張っています。
なんとか娘たち3人のうち2人が無事に成人になり、少しずつ気持ちに余裕が出てきたこともあり、今までは行き当たりばったりでとにかく毎日・毎月を乗り越えながら、何とか維持していくに必死でしたが、気が付けば50歳を超え、あと10年自分が頑張ってきた証にキチンとした会社経営をやっていければ・・と新しい目標に向かって日々奮闘しています。
若いころにムチャして取り消しになった運転免許証も平成26年に飛び込みで再取得、平成28年にはとび技能士1級合格、これからもドンドン自分自身の可能性に挑戦していきたいと考えています。
コーシン工業 事業責任者 仲道康弘
自分のなかでの名言集
作業は仕事ではない。
現場職は、毎日現場で色々な作業をします。大きなプロジェクトになればなるほど、必要な仕事を分担した結果、各自が自分の仕事を「作業」として思ってしまいがち。
ここでの定義は「作業」は言われた事をするだけの事。
「仕事」とは、その「作業」を「どうしたらもっと高い完成度でミッションできるだろう」と常に考え、またちょっとした事でも全体を考え、ベターになるよう工夫を凝らす事を実践しながらその業務に就く事。
現場作業だけではなく、毎日ひたすらコンピューターで計算している人や、マニュアル通りでOKとされている仕事をしている人でもそれらの業務を「作業」としてこなすのではなく「仕事」として取り組む事が重要ではないかと思います。
最近はAIとか言ってコンピューターが頭脳を持つようになったと言われていますが、まだまだ人間の知恵に勝てないのではないかと思います。(最新AIに触れたわけではありませんが・・・)
「言われた事を何も考えずにやる」ことは、全く無意味な作業です。そんな作業を繰り返していたら、いつかロボットに仕事を奪われてしまうようになります。どんな小さな業務でも、その業務に愛情を持って取り組む事で作業が仕事になります。
特に足場は「ほかの人が作業をする台を作る」という仕事です。
加治工や溶接工の人たちが「この台の上で作業をするんだな」という事をイメージし、その人たちに愛情をもって足場を組むのと組まないのでは、同じ事をやっても細部の結果が変わってきます。
毎日の業務を作業にせずに仕事にする事で、1年後、3年後、5年後には大きく違った考え方が出来る人生になると思います。
またそういう人が集まったら、物凄い高いレベルの仕事が出来る集団になると考えています。
コーシン工業はそういう集団でありたい。だからいつも「作業をするな」と言います。「仕事」をするアタマが出来れば、鳶だけではなくどんな仕事でも出来る人材になります。皆に仕事を通じて、まずそれをマスターしてもらいたいですね。
なんでも「ついで」にやってしまおう
1件飲みに行ったついでにもう1件飲みに行くのは僕の悪いクセなので治します(笑)
ここで言いたいのはそういう事ではありません。ちょっとした事でも「もうちょっとこうしておいたほうが良いかなぁ」と思う事は、なんでもやってしまう。この「ついで」が、後々自分が「良かった」につながる結果に1つでもなれば良いと思っています。
それを阻止しようとする心の声は「邪魔くさい」とか「面倒くさい」とか・・・、
仕事をする上で、そんな言葉に耳を貸しては、後々の自分が後悔します。
これを読んでる人も経験ありませんか?ちょっとしたことを「あの時こうしてれば良かった」と思う事を、その時実は思いついていたのに「邪魔くさい」とか「面倒くさい」とかという言葉でやらなかった事。
「あの時」に思いつかなかった事は後悔しなければいけません。思いつく「能力」がなかったのですから・・・。
でも世の中で発生している事の多くは「あの時」にあたる過去に、そのことを思いついていたり考えていたりしたが実行しなかった事で発生しているのではないかと思います。
だから、少しでも「もしかしたらこうしておいたほうが良いかも・・」と思い当たる事は、少々手間でも面倒でも実行するようにしています。
それらのちょっとした「ついで」が、万一の事故防止になる事はもちろん、手直しや足場組み換えなどが発生した時に、根本から修正しなくても良い仕組みが作れていたり、他の作業者にも使いやすい結果になっていたり・・と、現場で活きる事が多々あります。
事故防止のための法令や規則は年々現場で増えています。おそらくどこかの現場で発生した事故を再発させないために都度新しいルールが作られているのだと思います。それらの中にはルールを守るための手間や労力が余りにも大きいだけで、全く意味のわからないものも多く存在するのも事実です。
もちろんルールは守ります。ただそれ以前に、現場に携わる人間が、当たり前に事故防止意識を持ち、ちょっとした「ついで」をやっていれば、発生しなかった事故がたくさんあり、それらが発生していなければ作られていないルールもあるのではないかと思います。
「ついで」の手間を省くより、ちょっとした「ついで」を積み重ねて、安全な現場を作り上げていくことが、現場に携わる人全員の責任ではないかと思っています。
プロは「メリハリ」が大事。時間優先ではなく内容優先で考えるべき
仮に現場での作業時間が17時までであっても、完璧に仕事が出来ているのであれば早く帰っても良いのでは・・といつも思っています。もちろんチームプレーでの和も大切ですし、決して早く帰りたいから言っているのではありません。
一番嫌いな仕事のやり方は「17時まで引き延ばす」という考え方で仕事をする事。
それはプロの仕事ではないと考えています。出来る事をどれだけ効率良くしていくか・・を積み重ねる事で、作業スピードも精度も上がり、自分自身やチームの「価値」が上がっていくのですが、与えられた仕事をダラダラと「時間までにやったら良いから」という具合で進めている作業員が、世の中とても多いように思います。
そんな仕事を毎日積み重ねていたら、成長するものも成長しません。
結果的に、自分が行く現場では殆ど残業が発生しません。残業が発生する場合は、時間内に仕事が終わらなかったのではなく、何等かの要因で作業が中断したときなどです。
どちらかと言えば、他の業者よりも早く片付け作業に入り、鳶という仕事柄で他の業者との兼ね合いがあれば時間まで待機しますが、状況がOKであれば早く上がる事が多くなっています。
でも、もちろん仕事は突貫ではありません。全員が120%のチカラを出し、協力していくことで、他の業者では成し得ない結果を出すことが出来ています。
仕事でもプライベートでも「メリハリ」が大事だと思っています。同じ24時間で成長する人しない人、結果を出す人出さない人。もちろん時間をかけなければできない事もたくさんありますが、同じ24時間のなかでメリハリをつけて、120%で頑張れる人が、結果的に24時間を有意義にし、毎日が活き活きと過ごせれるのだと思っています。
新着情報
とび技能士学科試験の解説編「杭」
2016年11月7日 とび技能士1級_学科試験解説編
杭(くい)の色々な種類や、その使い方などが試験に登場します。鳶職の人には余り馴染みのない項目になるので、過去に出題された内容を中心に整理して覚えておく必要があります。 とび技能士試験に関連する重要なものをピックアップして …
とび技能士学科試験の解説編「安全ネット」
2016年11月7日 とび技能士1級_学科試験解説編
鳶の仕事でも馴染みが深い安全ネットは、とび技能士の試験でも出題傾向の高い項目です。 ポイントを押さえて点数を稼ぐ項目ではありますが、普段馴染みのない単語で出題されることが多いので、きっちりと整理して覚えてお …
とび技能士学科試験の解説編「デリック」とは
2016年11月3日 とび技能士1級_学科試験解説編
「デリック」の定義 動力によって荷物を釣り上げるための機械装置。(人力で釣り上げるものは「デリック」には含まれません!) マスト(ブームを支えるための柱)やブーム(荷重を支えるための腕木)があり、原動機が別置されているも …
解説編「簡易リフト」「小荷物専用昇降機」とは
2016年11月3日 とび技能士1級_学科試験解説編
「簡易リフト」とは、労働安全衛生法施行令、第1条の9で定義された名称です。 <労働安全衛生法施行令、第1条の9> 簡易リフトとは、 エレベーター(労働基準法 (昭和二十二年法律第四十九号)別表第一第一号から第五号までに掲 …
解説編 「クランプ」とは
2016年11月3日 とび技能士1級_学科試験解説編
「クランプ」とは、材料や部品を固定するための補助具の事を言います。 作業を安全にするため、また助けてもらうための大切なものです。 かなり色々な種類もあるので、それぞれの名称と役割をキチンと整理して覚えましょう! 学科だけ …