とにかく出題範囲が広い。それが一番の感想である。しかも文明に乗り遅れている。最初っからツッコミどころ満載すぎてやる気が失せる。
問題 かぐらさんは、物をつり上げる場合に使用ではない。 ( 〇 ・ × )
かぐらさんって何やねん!!!!
1問目から意味がわからん。鬼ババアに「かぐらさんって知ってるか?」と聞いてみたら、「それ誰やねん!」との不愛想な返事。ネット調べてくれっていうのがわからんのか・・と溜息をつきながら、でも文句を言うと調べてもらえないので、下手に出て聞いてみる。
すると、ネットにはちゃんと記載されてあった。
ようは、昭和30年頃まで実用化されていた「人力ウィンチ」の事を「かぐらさん(神楽桟)」というらしい。
ネットは便利や!!!と思いつつ、この方法でしか勉強出来ない効率の悪さと、「ネットが普及していない時代はどないしててん!」という不思議とが入り混じる。図書館で調べて勉強する人間が、果たして鳶にいるのだろうか。それとも今まで勉強してこなかった人間にツケを払わすための作戦なんだろうか・・・。
どちらにしても、現在使われていない(使われる事のほぼない)道具のことを出題する必要性はいったいどこにあるのだろうか。単純に「鳶」の歴史を知れという事か。
色んな資格の話で、実務と資格は違うというような話を聞くが、それはこういう事なのだろうか・・。
ちなみに、「かぐらさん」は毎年必ずどこかに出題されるようで、平成28年度の試験にもしっかり出ていた。出題されているのを見た瞬間に、鬼ババアの「誰やねん」を思い出して笑いそうになったが、ここで笑ってはいけないと堪えたので、印象に残っている。
学科勉強については、結局試験3日前までは殆ど手つかずになってしまった。この「かぐらさん」でやる気をなくしたというのは言い訳だが、とにかく「単語」がわからず前にすすまない。
やっぱり勉強は向いていないとつくづく思った。
それでも合格できたのは、ひとえに鬼ババアのお陰というしかない。
全く業界を知らない鬼ババアにとって、更に知らない単語ばかりだと思うが、殆どの問題を勉強し、3日間かけてスパルタ教育してくれたのだ。
前日に同じ過去問題を模試してみたら、鬼ババアは殆どの問題が正解だった。この努力には頭が下がる。
ここからは、鬼ババアが伝授した内容を記していきたいと思う。これを理解し、覚える事で、きっと誰もが合格に近づくだろう